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近藤夫妻の1999年8月山行記録

夏だ!祭りだ!青森夏祭り山行 19998/6−8

ねぶたで撥ねる!
 

 今年のハイキングの会で意気投合した、M嬢に「青森ねぶた祭り」とお山を案内する約束をした。苦労して夜行電車の予約をとったのに、急な仕事が入ったために、気の毒な夫はまたキャンセル、女二人旅となる。
 祭りと言えば、大体が地元の人のものであるが、ねぶたは、誰でもが参加できるために全国から集結する。私は93−94年通って、非常に楽しかったから懐かしい。初めての時、足腰が立たないほど撥ねて、でも、お酒の力でまた撥ねて、膝を痛めてしまった。
 今年は、いつも来ていたはずの、知った人は若干で、若い人が多く、時の流れを感じずにはいられなかった。ねぶたや御囃子は変わらず勇壮盛大で、血肉沸き立たせてくれたが、前ほど楽しめなかったのは、年のせいかな、やっぱり。
 それに今年の青森は暑すぎた!野営場は木陰もなく、夜も蒸し暑く、眠り難い。他、衣装を全部揃えたりと、初めての彼女には辛かったかな、ねぶたは楽しんでもらえたようだけど…?


<行程>
8/5大阪ー特急日本海 8/6→青森、ねぶた祭り<野営>
8/7
=バス→酸カ湯…→八甲田大岳…毛無岱…酸カ湯=→青森<野営>
8
/8青森JR弘前=バス→岳温泉…→岩木山…リフト、バス→岩木山神社温泉、バス→弘前ー特急日本海
8/9朝→大阪

八甲田山大岳1585m(青森) 19998/7

 さて、八甲田は、広大な山群で多くの峰あり、間を展開する尾瀬のような高層湿原が魅力だ。
 まず、
酸カ湯から樹林帯を行き、火山帯の地獄湯沢(強酸性)を登り詰める。背後には、前回苦労した南八甲田の稜線が緑鮮やかに見える。
 小岳高田大岳がそびえ(遠いのでパスする)、主峰大岳硫黄岳らに囲まれた小さな湿原が、仙人岱である。そして、木道続く原の真ん中!から冷たい八甲田清水がこんこんと湧き出す。これが美味しかった。また暑かったのだ。お花が少なかったのも仕方がない。
 
大岳へ登っていくと、先程のが小丘になり、富士山型の美しい裾野を下ろす高田大岳が容姿良い。
 山頂は登山者で賑わい、平坦で広い。360度展望絶佳、遠く
岩木山が望め、アオモリトドマツの斜面と草原の斜面と、緑輝いて、南八甲田へと広がる。火口縁でお昼休みをとった。
 ガれた急斜面を下ると真新しい
大岳ヒュッテに着き、井戸岳の火口縁を回って赤倉岳へ。西側は断崖である。ロ−プウェイ山頂駅が見え、ねぶたの御囃子テ−プが、流れ聞こえてくる(笑)。
 分岐から樹林をうねうね下ると、やっと期待の
上毛無岱へ出た。大きく広がる緑の原(毛無=木の生えない、岱=湿原)である。北八甲田の山々が並び立ち、青空の下、急な階段を下ると下毛無岱、輝く池塘群、えんえんと続く木道、美しく素晴らしく大好きな所である。
 変化に富んだこの
八甲田のコ−ス、M嬢にも気に入って貰えてとても嬉しい。また夫とも来るだろう、残雪期辺り、南北の峰々を縦横無尽に渡り歩くのだろう。楽しみだな。
 尚、
酸カ湯の温泉は観光地であり、非常に込み合っていた。
<行程>8/7 =バス→酸カ湯…→仙人岱…八甲田大岳…毛無岱…酸カ湯=→青森<野営>

岩木山1625m(青森) 19998/8  

 昨晩、青森駅前の市場の中のお寿司屋さんに大事なストックを置き忘れて取りに行く。まだ朝6時なのに、ちゃんと店はやってて、しかもお客が朝から寿司を食べていた…。お陰様で予定通り弘前に発つ。
 この山は8合目まで車道あり、車道のある山はそこまでの登山道が嫌らしく荒れて、歩く気分が悪い。しかし、「ちゃんと下から歩いて登りたい」と言う殊勝なM嬢の心掛けに打たれ、前回ズルをした反省をこめて、岳温泉から歩いて登る。
 初めのブナ林は綺麗だが、風がなく、とても蒸し暑い、辛い登りだった。思った通り、次第に道は荒れてくる。やっと
8合目に出ると、ガスに覆われ、期待の展望がない!
 
9合目から大きな岩のごろごろする山頂迄の道を、多くの観光登山者達を抜き去りながら一気に登る。
 山頂では、せめて神社にお参りして、急ぎ下る。彼女、暑さに、そうとう参った様だ。歩くと温泉タイムに余裕がなくなりそうなので、一転してリフト、バスで下ったのだった。途中、
白神山地の山波と日本海が輝いて見えたのが、救いであった。
 
岩木山神社は重文、お山参詣も無形重文とか、古く由緒ある立派な神社で、ここから見上げる岩木山も貫禄あり素敵だが、山頂はまだ、ガスに覆われていた。この山は登るより眺めて麗しい山なのに。
 のんびりゆったり、岩木山神社近くの温泉に浸って、次のバスの時間まで私はひと眠りした。揺れるバスでも、電車でも、猛暑の夜にも、どんな時場所でも選ばず、眠れる恥知らずな私に、意地汚くよく食べる私に、お土産買い走る浅ましい私に、よく物を落とすどんくさい私に、彼女もどんなにあきれたことでしょう、ご免ね−。お疲れ様でした!(帰ったらとても疲れてた) 
<行程>8/8青森JR弘前=バス→岳温泉…→岩木山…リフト、バス→岩木山神社