谷川岳オキの耳
　さあ、谷川本峰だ！平標山からの縦走最後の３日目、「魔の山」として多数の遭難死亡事故を出した恐ろしげな山容には見えなかったが、立って一ノ倉沢側を除くとやはり凄い、異様ですらある。断崖絶壁切れ落ちて、今までの急な稜線もなだらかに感じる程だ。その谷側は、私なんぞには用の無いきっと有名な岩峰群、が天突上げて並んで降りていく。
　そして、延々と続いた大笹原の急山稜はまだ続く。振りむくと、岩稜と笹と紅葉樹が光り輝いて、オキノ耳がすこぶる恰好好い！山としては、仙ノ倉山や万太郎山の方が威厳を感じるが、やはり谷川岳は谷川岳だ。
１９９９年１０月１１日　谷川連峰一ノ倉岳中腹より