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ホルストの小編成オーケストラ作品

2000年8月27日 作成:近藤浩平

タイトル(訳題) 原題 年代 出版社 参考CD 備考
2つの無言歌
Op. 22 (H88)
Two Songs without Words
Op. 22 (H88)
1.Country Song
2.Marching Song
1906 Novello Richard Hickox/LSO
Chandos9470
Imogen Holst/English Chamber Orchestra
Lyrita SRCD223
サマセット狂詩曲に引き続き、同じ年に書かれた作品。フォークソング・リバイバルによるスタイル変化が明かな擬似民謡風作品。旋律はホルスト自身のオリジナル。
セント・ポール組曲Op. 29 (H118) St. Paul's Suite for strings
No. 2 (H118)
1912-1913 Faber Sir Marcom Sargent/Royal Philharmonic Orchestra
EMI CDC 7 49784 2
ホルストが勤務したセントポール女学院の弦楽オーケストラのために書かれた作品で、演奏される機会が多い。
1.Jig 2.Ostinato 3.Intermezzo 4.Finale(The Dargason)
伝統的リズム舞曲による擬古典的組曲のスタイルのアマチュア用作品という外観を一見とっているが、第3曲オスティナートのVivaceの部分には、1908年のアルジェリア旅行で採譜した音楽素材にもとづくと思われる部分があり、後年の「水星」を先取りするような音楽となっている。
(Imogen Holst "THE MUSIC OF GUSTAV HOLST and HOLST'S MUSIC RECONSIDERED"P.140 Results of a holiday in Algeria"参照)
終曲は、「組曲第2番」からアレンジされたもの。ダーガソンに有名な「グリーン・スリーブス」が対位法的に組み合わせられる離れ業。
ハンプシャー民謡による幻想曲(イモージュン・ホルストによる編曲) Fantasia on Hampshire Folksongs for strings, arranged by
Imogen Holst from Phantasy Quartet 1916 (H135)
1916 Faber
イモージュン・ホルストによる編曲作品。詳細について手元の資料では不明。
ノクテュルヌ(夜想曲)
〜ムーアサイド組曲からの弦楽用編曲
Nocturne for strings from A Moorside Suite (H173) 原曲1928 Faber Imogen Holst/English Chamber Orchestra
 Lyrita SRCD223
ブラスバンドのための作品「ムーアサイド組曲」(1928年)の「ノクテュルヌ」からホルスト自身が編曲をほぼ完成させていた手稿を、死後、イモージュン・ホルストが発見したもの。
ブルック・グリーン組曲 (HI90) Brook Green Suite for strings
(H190)
1933 Faber Richard Hickox/LSO
 Chandos9470Imogen Holst/English Chamber Orchestra
 Lyrita SRCD223
ブルック・グリーンとはホルストが勤務したセントポール女学院n所在地ロンドン、ハマースミス地区の地名。
20年前の「セント・ポール組曲」と同様、同校の弦楽オーケストラのために書かれた作品。
1.Relude 2.Air 3.Dance
ホルスト最晩年の作品。きわめて簡潔ななかに、ホルスト最晩年の「音楽の暖かさへの転向」がはっきりと感じられる。
この方向転換についてはスケルツォ(未完の交響曲)の項目を参照

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