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ホルストにおける脱西欧近代

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表5 ホルストの音楽の構成要素 中期「惑星」と後期「エグドンヒース」の様式変化比較

宇宙・自然 仲介するもの、融合の方法 人間
「惑星」
土星
天王星
海王星
・交替する2つの和音による動機
・反復されるパターン
・非機能的和声、無調的
・音響、音色としての和音
・4度、5度の汎用
・「天王星」にあらわれる「呪文」と「踊り」から「海王星」の無限反復へ ・全音階的旋律
・しばしばバスの音階進行をと伴う
様式変化 ・線的パターンの集積へ ・「イエス賛歌」における「踊り」の神秘主義的価値づけ ・全音階的旋律がより5音音階的に
・より無名的、非個人的に
「エグドンヒース」 ・無調的テーマを分解し、パターン化して組み合わせる。
・4度、5度の汎用
・自然=エグドンヒース
・2度音程の反復
・呪文的あつかいを受ける4度並行の旋律が、ダンスへと移行する。
・全要素の同時出現。全要素を変化させて次第に共通性を高め同質化していく。
・全音階的旋律
・5音音階
・バスの音階進行を伴う