兵庫県第2位の高峰で、1位の名峰氷ノ山が眼前、昨年の冬、この山にラッセルして登った時に見つけた山頂の超立派な避難小屋。いつか泊まりに来る事を決意して、この話に乗った姫路のS嬢、再び登場。
日本全国、結構回った私達が自信を持って言える豪華さなのだ。こんな豪雪地帯に、ガラスの壁。二階も寝ながらして空を仰げる大きな窓が四方から、さんさんと陽光降り注ぎ、板間の新しく奇麗な本当に気持ちの良い小屋だ。周囲はブナの純林に囲まれ、近くの高原畑、氷ノ山や遠く大山、鳥取市街や日本海が中からも望まれる。登山道も整い、どの道もほぼ1時間位で登頂できる。あんまり素晴らしいので、山の名前は伏せておきます。分かる人には分かるはず。
登り始めて数分で小ズッコの避難小屋に着く。昨年泊まった所だ。ちと古く汚いが、絨毯ひかれ生活用品も運び込まれ、スト−ブがあって薪も積まれて、生活に不自由しない、きっと誰かが別荘地化してるに違いない。
道はなだらかに登り、周囲の雑木林も色づいてきた。今年こそは紅葉を期待してたのだが、ここ数年不発の年が続くねえ。だから、今年にしたら紅葉もこんなものでしょう、光が差すと綺麗に見える。大木の自然杉が数本、威厳あり、いい樹だ。
大ズッコ周辺からが、ブナの純林広がり、思わず感嘆がもれてしまう。本当にいい森なの!
これで紅葉がしゃんとしていたら、どんなに狂喜乱舞することでしょう。他の登山者達が下りてきた。
途中展望台で、日本海側が開ける。山頂小屋は山城の様に立つ。M嬢も気に入ってくれて嬉しい。
小屋を独占して夜は宴会だ!歩く距離が短いので、ワインを担ぎ、軽量化を考えない食事を用意した。普段使わないランタンを、こうこうと灯して、長く静かな夜の晩餐を楽しんだ。
ガスで星空が見えないのが残念だったが、心配した寒さがなく、翌朝、ゆっくり下山した。下山した所は大根畑で、冬は雪の下から腐った大根、即ちタクアンの香しい匂いがしていた所だ。
車に戻って、霧滝渓谷に向かう。落差65m、名の通り、霧の滝だ。岩壁に砕けた水は微粒子になって、音もなく降下していく。周りのトチの原生林が素晴らしい。隠れた名所か他にも人が来ていた。
しかし、散策道と言うよりははるかに道険しく、往復約2時間、登山より疲れたが、ムカゴの収穫、マタタビの実発見が嬉しい。10月は、湯原、湯沢、下呂とここ湯村と、名温泉の続く旅に大満足なのだ。
ところで、本当にいい小屋なので行きたい方は、連絡と運転して下されば、近藤夫妻がご案内します!次は新緑の頃がベストでしょう…
<行程>姫路=車→上山高原=登山口…歩→○ノ山<避難小屋泊>…登山口=車→霧滝…歩→霧ガ滝…車=湯村温泉→姫路