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2002年10月初演の2作品の楽器編成について

2002年10月のコンサートでの私の新作「白い岩山への行進第2番」と「旅について」の編成は、2曲ともコンサートの演奏メンバーのフル出演。
木管5重奏にピアノとヴァイオリンとチェロとトランペット。
この編成だと、木管+ピアノのフランス近代室内楽好みの響き、弦2つとピアノの「ピアノ3重奏曲」的情緒的な表現・・・
ヴァイオリンとチェロだけになるとヴィラ=ロボスのショーロみたいだ。
あるいは、全てを従がえてピアノと小オーケストラのようになったり、
金管のソナタのような組み合わせになったり、
ホルンが朗々となって初期ロマン派みたいにもなり、
ホルン+チェロだとブラームスみたいになる・・・
オーボエ主体の木管を使ってフォークロア風あるいは田園風にもなり、
あるいはヴァイオリンとチェロのピチカートとピアノとトランペットとクラリネットで突然、ジャズかラグタイム的な組み合わせになったり
変化は自在。
しかも、9人という編成は演奏者が「室内楽的」な演奏態度をとることができる=奏者相互の聴き合いのインタープレイができる最大人数。
考え抜いた編成なのです。

2002年8月25日
近藤浩平

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