2002年国内でははじめて大阪市内各所で開かれた「音楽の祭日」
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6月21日にはザ・シンフォニーホールでピアノ連弾曲(「3つの木の組曲」から「栃の木」)が演奏され、翌22日には、ハイアット・リージェンシーホテルとワインミュージアムの2箇所でも同じ連弾曲が演奏され、さらに、この2日間に大阪市内4箇所、のべ5回のリコーダーのミニコンサートでリコーダー作品が繰り返し演奏されました。
会場から会場へ走りまわりましたが、全部は回りきれないほど。
ちゅうど大阪でのワールドカップの試合にもあわせて開催された「音楽の祭日」というオープンなイベントなので、現代音楽の演奏会という場ではなく、ごく一般のお客さんがたくさん来られている開かれた場。
「海の時空館」や「ワインミュージアム」といった公共施設のロビーや、「ヒルトンホテルのチェぺル」や病院の講堂など場所もいろいろ。
セネガルのサッカーチームなどが宿泊しサッカー関係者などで賑わうハイアットのロビーから、家族連れなどが聴きに来る公共施設、さらに病院でのコンサートなどで、普段、コンサートに来られる機会の少ない人達にも聴いてもらえる場で、作品がたくさん演奏されるという体験は貴重なものでした。
街中あちこちで、一般の人達に音楽を提供するという、まるでバロック時代の街の作曲家テレマンにでもなったような気分の2日間でした。
各会場で、きっと、普段は、現代音楽の演奏会などにはきっと足を運んだことがないだろうお客さんたちの前で、古典的な名曲と並んで演奏され、作曲家として紹介され拍手を受けるのは、なかなか楽しいものでした。
「現代音楽」もストリートやライブハウス、サロン、ロビーコンサートなどに、もっと進出して行ってもいいかもしれませんね。
2002年8月25日
近藤浩平