東洋人が、西洋音楽の精神性がわかるか?
といえば、欧米人の音楽家は、日本やアジアの作曲家の曲がわかるか?
ということの裏返しみたいな問いだ。
ラトルやバレンボイムが武満や松平をわかるのなら、逆もまた可能だろう。
欧米で、クラシック音楽の退潮の危機が言われている。
欧米で、クラシック音楽がもし退潮したなら、クラシック音楽の演奏メディアを、我々東洋人が乗っ取ってしまうぞ(笑)
・・・歴史上、発祥地で衰退して他の場所で持続発展したものは、結構ありますよね。
演奏曲目の半分以上がヨーロッパ以外の現代の作曲家の作品というレパートリー比重逆転があったら、西洋人の方が、遠慮しながら、「ほんとうに、西洋人にアジアの作曲家の音楽の精神がわかるのだろうか?」とびくびくしながら演奏することになりますでしょうか?
ヴィーンの人達が、東洋人演奏家の解釈品定めをするように、欧米の演奏家に、日本の作品を演奏させて、我々日本人が批評するのは楽しいなあ。
2002年4月10日
近藤浩平