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「ホルスト(Gustav Holst)における脱西欧近代」(論文)

近藤浩平

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第2章 なぜ『惑星』と『エグドン・ヒース』を取り上げるのか

 ホルストは世界観を音楽に表現した作曲家である。この論文では音楽の構造そのものから、その世界観を推測する為に、以下の条件により『エグドン・ヒース』『惑星』という2つの代表的管弦楽曲を選定して分析、比較を行い、そこに共通してあらわれているものを抽出することを試みる。

1. ホルストの音楽の全ての要素を包含した総合的作品
2. 歌詞となる詩の形式の影響を受けないオーケストラ曲
3. ホルストの世界観が明確になる中期以降の作品
4. 特別な意図、目的の為の作品ではなく、一つの時期の総括となる作品
5. 2つの作品間に作曲技法上の変化のみられるだけの間隔があること

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